中国IT大手の百度（バイドゥ：BIDU/NASDAQ）に対し、このほど国際認証機関のTUV NORDが「IATF 16949:2016」（自動車産業の生産部品とその関連サービス部品に対する品質マネジメントシステム要求事項）の認証を与えた。世界の主要な完成車・部品メーカーの供給システムに組み込まれる資格要件を満たすこととなる。複数の中国メディアが27日までに伝えた。

　百度の「Apollo」は、自動運転、高精度3D地図、車載OSなどの各機能で「ISO 26262」（自動車用機能安全規格）や「A-SPICE」（車載システム開発に特化した標準プロセスモデル）の認証を取得済み。自動車メーカーによる採用に弾みがつく可能性がある。

　中国の自動運転実験で、百度は確固たる地位を築いた。実験車両数、走行距離で首位にある。中国全土でみても、百度は国内最多となる合計約100枚の自動運転実験ナンバーを取得した。

　百度は2015年12月に自動運転事業部を設置。17年に自動運転システム「Apollo」を発表した。国営自動車大手の中国第一汽車と共同で国際基準「レベル4」クラスの自動運転車を開発中。20年末をめどに量産に乗り出す計画だ。


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