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  ニュース     2020/07/29 19:30

台湾パネル大手の友達、サムスンと高級TV市場に共同攻勢 無料記事

 台湾パネル大手の友達光電(AUO:2409/TWSE)は、韓国サムスン電子との提携関係を強化し、世界のハイエンドテレビ(TV)市場で攻勢をかける。同社はこのほど、65〜85インチの8Kパネルシリーズを発表した。同シリーズの画面占有率(ボディに占めるスクリーンの割合)はほぼ100%と、TV製品向け大型パネルとしては世界最高レベルに達している。現地メディアが29日伝えた。
 サムスンの主なTV用パネルサプライヤーは、TCL華星光電(CSOT)、京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)の中国2社と友達の計3社だ。うち華星光電と京東方の年間供給量は800万枚超、友達は700万枚超に達する。中でも友達は、8KTVや量子ドットTV、曲面TVなどハイエンドTV向けのパネルに強みを持つ。
 市場調査会社のオムディア(Omida)は先ごろ発表した最新リポートで、TVメーカーの需要回復により、今年第3四半期(7〜9月)のパネル需要が前四半期比で30〜40%増加するとの見通しを示した。価格も大幅に上昇するとみている。上半期に北米、欧州、中国で50インチTVの販売が好調だったことから、メーカー各社がパネル在庫の補充を進めていることに言及した。
 オムディアによれば、第4四半期(10〜12月)は再びメーカーによる在庫調整の影響を受け、パネルの需要が低下する見込み。これに伴い、パネルの価格も下落が予測されるという。ただ、年末には韓国のサムスンディスプレイ、LGディスプレイなどが大型LCD(液晶ディスプレイ)生産から徐々に撤退するため、2021年は再びパネル価格が上昇するとみられている。


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