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  ニュース     2019/10/30 19:18

中国:北京NEVナンバー申請者45万人接近、最後尾は“9年待ち” 無料記事

 北京市の発給する新エネルギー車(NEV)向け特別ナンバープレートに関し、取得待ちの“行列”が延び続けている。個人の申請者数は、足もとで45万人に迫る勢い。順番待ちの最後尾に並ぶ人は、9年後の2028年まで待って、ようやく取得できる計算となる。

 自動車ナンバープレートを管理する北京市小客車指標調控管理弁公室の最新発表によると、NEVナンバーの申請者数は、10月8日時点で44万8576人に膨張。8月時点と比較し、さらに6165人増えた。

 北京市当局の定めた2019年分のNEVナンバー発給枠は、個人向けが18年と同じ5万4000人(枚)。今年の発給枠は、すでに第1期募集で消化された。NEVナンバー発給枠を巡っては先ごろ「10月に2万6000枚増枠される」とのうわさが拡散したが、北京市交通委員会はこの観測を否定している。

 一方、普通ナンバーの取得難易度も高まり続けている。個人向けナンバーの今年第5期発給枠6383枚に対し、抽選申込者数は331万7568人。当選倍率は519倍に達した。

 自動車の総量規制を狙って、北京市は11年から車ナンバープレートの抽選制度を導入したが、NEVについては普及を目的に発行枚数を別枠用意。当選しやすいようにしてきた経緯がある。さらに15年10月以降、NEVナンバーを抽選対象から外した。申請審査を通過したすべての希望者に発行を許可する仕組みへと移行している。NEVナンバー申請が通年枠を超えた場合は、超過申請分に関して、申請順位に応じて次年度に優先交付すると規定した。しかし最近は、超過申請分が積み上がり続けている状況。本来は取得が容易なNEVナンバーでさえも、市民は入手するまでに“長い順番待ち”を強いられるようになった。

 中国公安部によれば、18年末の機動車総数は、国内全体で概算3億2700万台。17年末比で3172万台増えている。うち自動車は2285万台(10.51%)増の2億4000万台に達した。そのなかで乗用車は、2085万台(11.56%)増の2億100万台に伸び、2億台の大台を初めて超えている。61都市の自動車保有が200万台を超過。なかでも北京市、成都市、重慶市、上海市、蘇州市、鄭州市、深セン市、西安市の8エリアは300万台を上回った。

 NEVの国内保有は合計261万台(自動車全体の1.09%)。通年で107万台(70.00%)増加した(過去5年の増加幅は平均50万台)。うち純電気車は、新エネ車全体の81.06%を占める211万台に上る。


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