2020年7月の輸出入総額は、中国全体で前年同期比3.4％増の4129億3000万米ドル（約43兆5843億円）となった。うち輸出は7.2％増の2376億3000万米ドル。市場予想（0.6％減）に反して増加し、2カ月連続でプラス成長を維持した。一方、輸入は1.4％減の1753億米ドル。市場予想（0.9％増）に反して減少し、再びマイナス成長に転じた。貿易収支は623億3000万米ドルの黒字となっている。海関総署（税関）が7日発表した。
　1〜7月の累計では、輸出入総額が4.8％減の2兆4426億3000万米ドル。うち輸出は4.1％減の1兆3363億8000万米ドル、輸入は5.7％減の1兆1062億5000万米ドルだった。貿易黒字は2301億3000万米ドルで推移している。
　一般貿易の輸出入総額（人民元ベース）は、1〜7月累計で前年同期比0.5％減の10兆3500億人民元。輸出入全体に占める割合は60.3％となっている。うち輸出は0.6％増の5兆5900億人民元、輸入は1.9％減の4兆7600億人民元だった。
　相手国・地域別の輸出額（米ドルベース）は総じて縮小。インドが1〜7月に前年同期比で24.7％減少したほか、米国が7.3％、香港が9.3％、韓国が4.3％、日本が3.0％ずつ減少した。一方、台湾が7.2％、アセアンが2.2％、欧州連合（EU）が0.7％ずつ増加。アセアンは今年に入り、対中国輸出入額でEUを上回り、中国最大の貿易相手となっている。
　品目別の輸出額（人民元ベース）は、輸出全体の58.5％を占める機械・電力設備の輸出額が1〜7月に前年同期比0.2％増の5兆5000億人民元。労働集約型製品では、マスクを含む紡績品が35.8％増の6343億2000万人民元に伸びたものの、服飾、靴類、家具、バッグ、玩具は減少している。このほか、鋼材が17.6％減の3288万トン、自動車が25.9％減の52万台だった。


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