【亜州ビジネス編集部】テクノロジー・メディア・通信を示す「TMT」企業による株式上場を通じた資金調達が高水準で推移している。今年上半期は中国企業55社が新規株式公開（IPO）を実施した。資金の調達額は合算で972億人民元（約1兆5040億円）に上る。大手会計事務所のプライスウォーターハウスクーパース（PwC）がこのほど報告した。
　2019年下半期と比べると、IPO件数と調達額が減少している。2019年下半期と比較し、IPO件数は25.7％、調達額は37.4％ずつ縮小した。新型コロナウイルスの流行で経済が混乱したにもかかわらず、大型IPOが依然として相次いでいる。
　今年上半期の中国企業IPOは、規模順で京東集団（JD/NASDAQ、JDドットコム：9618/HK）、網易（NTES/NASDAQ、ネットイース：9999/HK）、華潤微電子(688396/SH)となっている。それぞれの調達規模は、275億人民元、221億人民元、43億人民元に膨らんだ。京東集団と網易は香港証券取引所に重複上場。華潤微電子は中国版ナスダックを目指す上海証券取引所「科創板（スター・マーケット）」に株式公開した。


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