中国財政部は21日、国有企業・国有持株会社（金融関連は含まず）の利益総額が2019年に前年比4.7％増の3兆5961億人民元（約50兆円）に拡大したと発表した。ただ、増益ペースは鈍化傾向。伸び率は1〜11月の5.3％を0.6ポイント、18年通年の12.9％を8.2ポイント下回った。
　利益の内訳は、中央国有企業が8.7％増の2兆2652億7000万人民元、地方国有企業が1.5％減の1兆3308億3000万人民元。中央国有企業で伸びが加速したものの（1〜11月は7.7％増）、地方国有企業はマイナス成長に転じた（同1.0％増）。また、税引き後利益は全体で5.2％増の2兆6318億4000万人民元だった。
　一方、売上高は6.9％増の62兆5520億5000万人民元。伸び率は1〜11月の6.4％からやや加速したものの、前年通期の10.0％から鈍化した。うち中央国有企業が6.0％増の35兆8993億8000万人民元、地方国有企業が8.2％増の26兆6526億7000万人民元。売上原価は7.1％増の60兆9066億1000万人民元で推移した。
　納税額は0.7％減の4兆6096億3000万人民元とマイナス成長。政府の減税政策を受けたものとみられる。うち中央国有企業が0.7％減の3兆2317億1000万人民元、地方国有企業が0.6％減の1兆3779億2000万人民元だった。


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