ニュース 2020/04/10 18:59
中国旅行市場の低迷深刻、コロナ直撃で第1四半期は69%減収か
経済・統計
2020年の旅行市場に、新型コロナウイルス感染による肺炎拡大が直撃している。中国旅遊研究院が2月に発表した報告書によれば、1〜3月にかけた今年第1四半期の国内旅行者数が前年同期比56%、国内旅行収入が69%ずつ縮小する見通し。春節期間の旅行業の損失は5000億人民元(約7兆7000億円)、1日当たり200億人民元に達すると分析されている。
中国旅遊研究院の予想では、第1四半期の海外からの中国入境者数は51.7%減、国際旅行収入は59.8%減とこちらも大幅に縮小。また中国人の出境者は42.6%減少する見通しだ。
経済活動の正常化に伴って、観光や旅行に対する関心も再び高まっているとされるものの、中国旅遊研究院によると、今年4月4〜6日にかけた清明節3連休期間の旅行者数は、前年同時期比61.4%減の4325万4000人、旅行収入は80.7%減の82億6000万人民元に落ち込んだ。感染の収束で観光・旅行業も回復しているが、有名観光地では人の密集を避ける対応がとられているため。前年の水準にはまだ届いていないのが実情だ。
清明節期間の旅行に関する驢媽媽旅遊網の調査では、ユーザー全体の62%が居住省市内での半日旅行、28%が日帰り旅行を選択するなど、近隣の旅行が選好されている。交通手段別では、大部分を占める83%が自家用車で外出。公共交通機関を使った比率は残り17%に過ぎなかった。
一方、澳門博彩監察協調局(マカオ特別行政区ゲーミング監察協調局)によれば、今年3月の域内カジノ売上高は前年同月比79.7%減の52億5700万パタカ(約712億円)に縮小した。マイナス成長は6カ月連続。減少率は前月の87.8%から縮小したものの、引き続き大幅な落ち込みとなっている。1〜3月の累計では、前年同期比60.0%減の304億8600万パタカに縮んだ。
マカオ政府は3月19日に発表した補正予算案の中で、2020年の域内カジノ売上高見通しを下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大によるカジノ施設の一時閉鎖、利用客の減少を織り込んだもの。修正後の予想は1300億パタカ(約1兆8088億円)で、従来予想の2600億パタカから50%下方修正した。これは19年実績(2924億5500万パタカ)を55.5%下回る水準となる。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
中国旅遊研究院の予想では、第1四半期の海外からの中国入境者数は51.7%減、国際旅行収入は59.8%減とこちらも大幅に縮小。また中国人の出境者は42.6%減少する見通しだ。
経済活動の正常化に伴って、観光や旅行に対する関心も再び高まっているとされるものの、中国旅遊研究院によると、今年4月4〜6日にかけた清明節3連休期間の旅行者数は、前年同時期比61.4%減の4325万4000人、旅行収入は80.7%減の82億6000万人民元に落ち込んだ。感染の収束で観光・旅行業も回復しているが、有名観光地では人の密集を避ける対応がとられているため。前年の水準にはまだ届いていないのが実情だ。
清明節期間の旅行に関する驢媽媽旅遊網の調査では、ユーザー全体の62%が居住省市内での半日旅行、28%が日帰り旅行を選択するなど、近隣の旅行が選好されている。交通手段別では、大部分を占める83%が自家用車で外出。公共交通機関を使った比率は残り17%に過ぎなかった。
一方、澳門博彩監察協調局(マカオ特別行政区ゲーミング監察協調局)によれば、今年3月の域内カジノ売上高は前年同月比79.7%減の52億5700万パタカ(約712億円)に縮小した。マイナス成長は6カ月連続。減少率は前月の87.8%から縮小したものの、引き続き大幅な落ち込みとなっている。1〜3月の累計では、前年同期比60.0%減の304億8600万パタカに縮んだ。
マカオ政府は3月19日に発表した補正予算案の中で、2020年の域内カジノ売上高見通しを下方修正した。新型コロナウイルス感染拡大によるカジノ施設の一時閉鎖、利用客の減少を織り込んだもの。修正後の予想は1300億パタカ(約1兆8088億円)で、従来予想の2600億パタカから50%下方修正した。これは19年実績(2924億5500万パタカ)を55.5%下回る水準となる。
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