「新型インフラ」設備の構築需要が高まるなか、中国のネットワーク・セキュリティ市場は右肩上がりの成長期を迎えた。2019年のネットワーク・セキュリティ市場は、中国全体で前年比25％増の680億人民元（約1兆500億円）に伸びた。IDCによれば、20年の中国ネットワーク・セキュリティ市場は24％増の87億5000万米ドルに上る見通し。専門家は21年の中国ネットワーク・セキュリティ市場について、1000億人民元の大台を超えるとの認識を示している。経済日報が10日付で伝えた。
　科学技術を特に重視する中国は、5G網、データセンタ、産業用IoT（IIoT）をはじめとする新型インフラの建設を加速している。産業構造の転換が急ピッチに進んだことで、ネットワーク・セキュリティ市場の成長も底上げされた。「陸」「海」「空」「宇宙」に続く主権空間として、「サイバー空間」の重要度は一段と増している。こうしたなか、「サイバー空間の安全なくして国家安全なし」との認識が定着したという。



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