国家的な販売促進キャンペーンが一定の成果を上げた。中国商務部、工業情報化部、国家郵政局、中国消費者協会が共同主催した第2回の「双品網購節」は、4月28日から5月10日にかけてサーバー空間で開催。インターネット通販115業者、ブランド10万以上、仮想店舗100以上が参加し、総売上高は1825億1000万人民元（約2兆7400億円）に積み上がっている。中国商務部が14日に報告した。
　この期間のネット通販規模は、全国で前年同期比20.8％増の4300億人民元以上に伸びている。うち実物商品の販売額は、33.3％増の3800億人民元を記録した。“双品”は「品牌」（ブランド）と「品質」を指す。販促キャンペーンによる消費拡大が狙い。消費意欲を刺激することで、早期の景気回復を実現する。
　販売の増加幅は、前年同期比で体感ゲーム機器が14倍、省エネルギー家電が3倍、マッサージ椅子・ローイングエルゴメーターが2倍、低農薬食品が20％超などに上る。デジタル機器、5G対応スマートフォンも売れ行きが好調に推移した。新型コロナウイルスによる混乱が続くなか、多くの輸出企業は内需の掘り起こしに着手。ネット通販を利用した国内市場の開拓を積極化した。
　地方政府の上海市も消費市場を喚起する。5月5月を中心として5〜6月にかけて「五五購物節」を開催中。多くの商品が値引き販売されている。


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