経済の活性化策として、広東省広州市がLIVE配信型ネット販売「ライブコマース」を推奨する。広州市商務局は3月30日、「直播電商発展行動案(2020〜22）」を公布。足もとで人気が沸騰するライブ配信動画を見ながら商品を購入できるショッピング形態について、経済回復の促がす新たなビジネスモデルになり得るとの認識を示した。

　産業の集積、人材育成の支援、商環境の整備などを推進する。向こう3年間かけて、ライブコマース産業の集積地形成、大手ライブコマース企業10社の育成、一定の影響力を擁するMCN（複数チャンネルをカテゴリ毎にまとめるネットワーク）企業100社の育成、インフルエンサーによるブランド1000件の構築、販売が巧みなインフルエンサー1万人の輩出などを目指す方針だ。全国に知られた“ライブコマース都市”に躍進する目標を掲げている。

　新型コロナウイルス感染の問題で移動、物流が一時限定された中国では、ライブコマースの人気が高まった。阿里巴巴集団HD（Alibaba：BABA/NYSE、9988/HK）系のライブストリーミングサービス「淘宝直播（Taobao Live）」では、登録ユーザー数が4億人を超えている。淘宝直播を通じた取引額は、2017〜19年の3年間にわたって前年比増加率が150％超を記録した。400万人以上の雇用を新たに創出したという。


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