香港政府は17日、「3人以上」の集まりを禁止する「集会禁止令」など新型コロナウイルス感染症対策を延長すると発表した。18日に期限を迎える予定だったが、25日まで1週間延長する。夜間の外食禁止や公共の場でのマスク義務化など、一連の措置についても同日まで継続する方針を示した。

　一部の現地メディアは17日、夜間外食禁止が緩和される可能性を報じていたが、予想は空振りに終わった。香港最大のコンテナターミナル、葵涌ふ頭で大規模なクラスター（感染者集団）が発生する中、規制緩和に対して専門家らが強く反対したと報じられている。

　規制緩和に期待していた外食業界では、失望の声が大きい。立法会（議会）議員の張宇人氏（飲食業界選出）は先週、林鄭月娥（キャリー・ラム）行政長官と会談した際、夜間外食禁止が始まってから約1カ月が経った今、業界は「臨界点」に立っていると説明。このまま規制が緩和されなければ、3000〜5000店舗が閉店を迫られると訴えた。

　香港は7月29日にコロナ対策を強化。うち「集会禁止令」については、「集会」の定義を「4人超」→「2人超」に変更し、3人以上の集まりを禁止する方向に厳格化した（自宅や公共交通機関などは対象外）。また、外食店の店内飲食を終日禁止したほか、屋内・屋外問わずすべての公共の場でマスク着用を義務付けている。ただ、外食に関しては、7月30日付で規制を緩和。午前5時から午後5時59分までの店内飲食を認めた（それ以外の時間はテイクアウトのみの営業）。


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