今年3月の中国自動車生産・販売は、前年同期比でそろって4割超も減少した。国家工業和信息化部（工業情報化部）の公表した統計によれば、前年同期比で3月は生産が44.5％減の概算142万2000台、販売が43.3％減の143万台に沈んでいる。乗用車は生産が49.9％減の104万9000台、販売が48.4％減の104万3000台。商用車は生産が20.3％減の37万3000台、販売が22.6％減の38万8000台で推移した。

　1〜3月の累計でも、生産が45.2％減の347万4000台、販売が42.4％減の367万2000台に落ち込んでいる。乗用車は生産が48.7％減の268万4000台、販売が45.4％減の287万7000台に細った。商用車は生産が28.7％減の79万台、販売が28.4％減の79万4000台となっている。

　このうち、新エネルギー自動車（NEV）の動向に関しては、3月の生産が56.9％減の5万台、販売が53.2％減の5万3000台。純電気自動車（EV）の生産が58.5％減の3万8000台、販売が55.6％減の4万台、プラグインハイブリッド車（PHV）の生産が50.2％減の1万1000台、販売が44.1％減の1万3000台に低迷した。燃料電池車（FCV）は生産が5.6％増の38台、販売は横ばいの36台となっている。

　NEVの1〜3月動向は、生産が60.2％減の10万5000台、販売が56.4％減の11万4000台。EVの生産は61.8％減の7万7000台、販売は58.6％減の8万5000台、PHVの生産は55.0％減の2万8000台、48.5％減の2万9000台で推移した。FCVは生産が19.7％減の183台、販売が7.2％減の207台。

　一方、自動車製品の輸出は、3月が0.8％増の9万1000台、1〜3月が11.5％減の20万4000台に縮小した。3月は乗用車輸出が21.9％増の6万8000台、商用車輸出が33.8％減の2万3000台。1〜3月の動向は、乗用車輸出が5.3％増の15万4000台、商用車輸出が40.7％減の5万台で推移した。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。