モバイル通信最大手の中国キャリアが国産4G通信チップの大量調達に乗り出す。中国移動通信集団公司（中国移動：941/HKの親会社）全額出資の中移物聯網有限公司は9日、上海海思技術有限公司（HiSilicon Shanghai Technologies）の「巴竜711（Balong711）」チップセット200万個を購入すると発表した。これらチップセットは上海海思が最も早期に自社開発した4Gモデムチップのひとつ。すでに世界の通信キャリア100社以上から品質認証を得ている。中国証券報が15日付で伝えた。

　「巴竜711」はベースバンドチップ「Hi2152」、高周波チップ「Hi6361」、電源管理チップ「Hi6559」で構成される。すでに大量の納品実績を築いた。

　LTE Cat4プラットフォームの「巴竜711」は、2014年に発表。LTE-FDD、LTE-TDD、WCDMA、GSMをカバーする通信用ICチップとして大量に出荷してきた。工業通信ルーター、コネクテッドカー、ニューリテール、シェアリング経済などの分野に使用されている。

　上海海思技術は海思半導体（華為技術有限公司系の通信IC大手）の子会社。


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