中国南方の広西チワン族自治区が自動車産業の振興策を導入する。同区政府はこのほど、「自動車工業グレードアップ発展作業案」を公布。最終となる2025年の目標として、中国車産業で上位に躍進すること、年産台数を350万台にまで引き上げること、生産額を4000億人民元（約6兆1300億円）規模にまで拡大させること、自動車年間輸出を15万台（19年比で4倍）以上に増加させること――などを挙げた。
　開発能力の強化、ブランドの確立、車生産基地の構築、広西柳州汽車城のグレードアップ、南寧新エネルギー汽車城の形成、貴港ブランドの質的向上、大桂林新エネルギー商用車生産基地の形成などを目指す。
　ASEANに近い地政学的なメリットを活かし、完成車や部品の輸出を加速する方針も打ち出した。上汽通用五菱汽車（SAIC-GM-Wuling Automobile）の乗用車、東風柳州汽車の商用車に対して輸出を奨励する。


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