【亜州ビジネス編集部】　中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、2020年1〜7月に前年同期比7.1％減の174億281万トンに縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、年初に各地で都市封鎖や交通規制が実施された影響が出ている。全国31省・自治区・直轄市のうち、9カ所がプラス成長を確保したものの、残り20カ所で前年割れが続いた（ほか2カ所は横ばい）。ただ、全体の減少率は1〜6月の9.0％から縮小している。交通運輸部が14日発表した。
　減少率は湖北省が49.4％で最大。同省は新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする。以下、新疆ウイグル自治区の38.5％、黒竜江省の16.8％、上海市の18.7％、山西省の16.5％、四川省の15.4％が続いた。一方、重慶市が4.7％増、甘粛省が2.9％増、貴州省が2.4％増などとなっている。
　1〜7月の自動車旅客数は、前年同期比53.2％減の35億6859万人。減少率は1〜6月の55.0％からやや縮小した。31省・自治区・直轄市すべてで減少し、うち湖北省が73.7％減と最大の下げを記録。河北省（↓73.4％）、山東省（↓69.5％）、貴州省（↓68.4％）、上海市（↓67.5％）、黒竜江省（↓65.8％）も大きく落ち込んだ。
　1〜7月の道路建設投資額（実行ベース）は、前年同期比11.3％増の1兆2721億9055万人民元（約15兆5526億円）。増加率は1〜6月の6.8％から拡大している。内訳は東部が13.8％増の4557億5577万人民元、中部が2.8％増の2364億7186万人民元、西部が13.2％増の5799億6292万人民元だった。


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