韓国SKハイニックス（000660/KS）が江蘇省無錫市に整備した8インチウェーハ対応工場が16日、当初スケジュール通り試験生産を始めた。投資総額は14億人民元（約1530億円）に上る。CIS（撮像素子）、DDI（ディスプレイドライバIC）、PMIC（パワーマネジメントIC）、NANDフラッシュメモリなどの受託生産に乗り出す計画だ。8インチ工場は2018年9月に着工。月産能力11万5000枚に設定した。江蘇省政府が「外資重点プロジェクト」に指定している。DRAMeXchangeなどが19日に伝えた。
　SKハイニックスと無錫市の連携は、今年で16年目を迎えた。現地子会社のSK海力士半導体（中国）有限公司を通じ、無錫市にDRAM工場（第1工場）を擁している。05年4月発足のSK海力士半導体（中国）有限公司は、5期にわたる投資プロジェクトを推進。江蘇省に整備した12インチウェーハ加工の無錫第1工場には最先端技術を投入し、韓国主力の京畿道利川工場と同レベルの高性能メモリを生産してきた。加工能力は毎月14万枚。
　19年4月、無錫市のDRAM第2工場を稼働させた。17年6月に着工し、総投資額は86億米ドル規模に達した。月間の12インチシリコンウェーハ加工能力は18万枚に増強されている。


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