中国の自動車貨物輸送量は速報ベースで、2020年1〜6月に前年同期比9.0％減の143億2200万トンに縮小した。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、年初に各地で都市封鎖や交通規制が実施された影響が出ている。全国31省・自治区・直轄市のうち、5省市がプラス成長を確保したものの、残り26省市区で前年割れが続いた。ただ、全体の減少率は1〜5月の12.0％から縮小している。交通運輸部が20日発表した。
　減少率は湖北省が60.5％で最大。同省は新型コロナ感染拡大の中心地となった武漢市を省都とする。以下、新疆ウイグル自治区の36.3％、黒竜江省の20.9％、青海省、山西省の各18.4％、上海市の18.3％、河北省の17.5％が続いた。一方、前月に続き重慶市が3.6％、貴州省が1.9％ずつ増加。ほか、甘粛省、江西省、江蘇省がプラスに転じた。
　1〜6月の自動車旅客数は、前年同期比55.0％減の29億3613万人。減少率は1〜5月の57.3％からやや縮小した。31省・自治区・直轄市すべてで減少し、うち湖北省が74.1％減と最大の下げを記録。河北省（↓73.7％）、山東省（↓73.5％）、貴州省（↓70.3％）、上海市（↓70.2％）、黒竜江省（↓68.2％）も大きく落ち込んだ。
　1〜6月の道路建設投資額（実行ベース）は、前年同期比6.8％増の1兆147億9948万人民元（約15兆5526億円）。増加率は1〜5月の1.0％から拡大している。内訳は東部が11.0％増の3717億5534万人民元、中部が2.6％減の1874億9897万人民元、西部が7.8％増の4555億4517万人民元だった。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。