新型コロナウイルス肺炎の拡大を受け、浙江省の温州市政府は2日、同日午前零時から9日同時刻まで、市民の外出を厳しく制限すると発表した。市内の全世帯に対し、外出の目的を「生活物資の購入」に限定した上で、2日に1回、1世帯当たり1人までに制限。世帯の他のメンバーは、治療で病院に行くほかは外出を禁じる。防疫や国家・民生に関わる重要な職務を除き、出勤も認めない。
　外電によると、浙江省は湖北省に次いで新型肺炎の患者が多い。うち温州が240人に達し、浙江省の半数を占める。武漢を中心に、湖北省に温州出身者が多いことが影響しているという。温州市幹部によると、1月29日までに武漢から温州に戻った人は約3万3000人に上った。
　香港メディアの東網によると、温州市民の一部は当局の外出禁止例に反発。路上で警官隊と衝突した。インターネット上には、住民数十人が警官隊と小競り合いする映像などが流出している。


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