中国の国家衛生健康委員会が8日発表した統計データによると、7日に新たに確認された新型コロナウイルス感染者は44人にとどまった。前日の99人から大幅にペースダウンし、統計の発表開始以来で初めて50人以下となっている。翌8日に新たに確認された感染者も40人となり、引き続き減少した。
　新型コロナウイルスの感染拡大ペースが減速するのに伴い、中国各地で企業活動が再開されている。北京市では、40日余り休業していたショッピングモール「北京薈聚中心」が8日、営業を再開した。出入り口には、体温測定用のロボットが設置されている。客足はまだ少ないものの、店内の有名紅茶店では行列もみられた。人が集まる機会が増えることで、再び感染拡大が加速するとの懸念もある。
　国家衛生健康委員会の9日の発表によると、同日午前0時（現地時間）現在、新型コロナウイルス感染者数は8万735人、死者は3119人に達した。治癒や死者などを除いた現在の患者数は1万9016人（うち重症5111人）となっている。
　8日に新たに増えた感染者は40人だった。死者は22人（うち湖北21人、広東1人）、疑い例は60人増えている。


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