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  ニュース     2020/04/13 18:59

中国:3月CPI上昇率は4.3%で予想下回る、PPIはマイナス1.5% 無料記事

 中国で消費者物価の伸びが減速している。国家統計局は10日、2020年3月の消費者物価指数(CPI)が前年同月比で4.3%上昇したと発表した。前年10月(3.8%)以来の低水準となった。伸びは前月実績(5.2%)と市場予想(4.8%)をいずれも下回っている。これまで高騰していた豚肉価格の上昇率縮小などが影響した。エリア別の上昇率は、都市部が4.0%、農村部が5.3%だった。

 品目別の上昇率では、食品・たばこ・酒類が13.6%、衣類が2.7%、生活用品・その関連サービスが0.3%、教育・文化・娯楽が2.5%、医療・保険が2.2%、その他用品・その関連サービスが5.3%で推移した。一方、交通・通信は3.8%、住居は0.1%ずつ低下している。

 うち食品・たばこ・酒類の13.6%値上がりを通じ、CPI全体が4.10ポイント押し上げられている。うち豚肉は116.2%値上がりし、CPIを2.79ポイント押し上げた。ただ豚肉の上昇幅は前月の135.2%から19ポイント縮小している。前月比では6.9%下落した。畜肉全体の上昇幅も前月の82.6%から78.0%に鈍化した。鮮果と野菜はそれぞれ6.1%、0.1%下落し、CPIを0.12ポイント圧縮した。  

 一方、生産者物価指数(PPI)は前年同月比で1.5%下落。前月実績(マイナス0.3%)と市場予想(マイナス1.1%)をさらに下回った。マイナス成長は2カ月。下落幅は1.1ポイント拡大している。 調査対象の40業種を見ると、価格は10業種で上昇、28業種で下落、2業種で横ばい。原油や鉄鋼、非鉄金属などの国際商品の値下がりなどを受けて、工業製品価格の下落が拡大した。

 工場出荷価格では、生産資材が2.4%低下する半面、生活資材は1.2%上昇した。生産資材は採掘が4.0%、原材料が5.2%、加工が1.2%ずつ低下している。一方、生活資材では、食品が4.5%上昇。半面、衣類が0.5%、耐久消費財が1.9%ずつ下落した。一般日用品は0.1%上昇した。

 製造業の調達価格は1.6%値下がりした。主要業種の物価動向は、燃料・動力が4.0%安、鉄系金属材料が0.2%安、非鉄金属材料・電線が4.8%安、化学工業原料が7.2%安、木材・パルプが2.0%安、建材・非金属類が3.1%高、その他工業原材料・半製品が0.2%安、農業副産物が7.2%高、紡織原材料が2.9%安だった。

 工場出荷製品の業種別値下がり率は、石油・天然ガス採掘が21.7%、化学繊維製造が12.4%、化学原料・化学製品が5.3%、石炭採掘・洗鉱が3.6%など。半面、値上がり率は、鉄系金属が6.6%、農業副食品加工が6.7%、非鉄金属・採掘が2.1%、酒・飲料・製茶が0.9%などとなっている。


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