中国国家衛生健康委員会の高級顧問で、感染症の専門家である鐘南山氏は2月27日、新型コロナウイルスの感染拡大について、「4月末までに基本的に抑制されると信じている」と述べた。鐘氏はまた、「これ以前に感染拡大は2月中旬から月末にかけてピークを迎えるとの予測を示したが、その通りになった」と指摘。近く拡大が収まるとの見方を示した。複数メディアが伝えた。

　さらに鐘氏は、「新型コロナウイルスの感染が最初に確認されたのは中国だが、ウイルスの発生地が中国とは限らない」と発言。ただ、その根拠は示さなかった。

　鐘氏は新型コロナウイルス対策で指導的な地位にあるが、広東省の男が2月初め、鐘氏を侮辱する発言をインターネット上に掲載。警察から行政拘留15日の処罰を受けていたことが判明している。報道によると、男はSNS「微信（ウィーチャット）」を通じ、鐘氏を侮辱するコメントを発信した。男はすでに謝罪しているという。


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