北京市政府は16日夜、新型コロナウイルスに関する警戒レベルを「3級」から「2級」へ引き上げると発表した。同市では11日から15日までに、累計106人の有症感染者が確認されており、同市の集団感染に関係する感染例が他省でも発覚している。警戒レベル引き上げを受け、同市は公共交通を使った移動規制を強化。タクシーの市外への運行を禁止するほか、市外に向かう長距離バスや鉄道の一部運休を決めた。複数メディアが伝えた。

　このほか、市外に出る市民には今後、事前のウイルス検査を義務付ける方針。小中学校の授業をオンラインに切り替えるほか、小区（団地）での体温測定なども復活させる。

　中国では、公衆衛生に関する警戒レベルを1〜4級の4段階で管理している。北京市は今月6日、同警戒レベルを「2級」から「3級」へ引き下げたばかりだった。

　国家衛生健康委員会の最新発表によると、全国で16日に確認された新型コロナウイルス感染者は44人で、うち11人が海外での感染者、33人が国内での感染者だった（うち31人が北京）。新規の死者はゼロ。17日午前0時（現地時間）現在、国内で治療中の感染者は252人（重症者7人）で、累計の感染者数は8万3265人、死者数は4634人となっている。


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