中国のスマートフォン大手、OPPO広東移動通信が自動車事業への参入を検討しているもようだ。同業の小米集団（シャオミ・コーポレーション：1810/HK）に続く動きで、小米と同様、創業者の陳明永氏自ら陣頭指揮をとっているという。中国のテック・スタートアップ専門メディア「36Kr」が28日、消息筋情報として伝えた。

　報道によると、陳氏は直近2週間で、車載バッテリー最大手である寧徳時代新能源科技（CATL：300750/SZ）の乗用車事業部トップと会談したほか、政府系の中国汽車技術研究中心などを訪問したという。また、OPPOは自動運転関連のチームを立ち上げ、同チームには最高科学責任者（CSO）の郭彦東氏も参加。郭氏は昨年、新興EV（電気自動車）メーカーの広州小鵬汽車科技（Xpeng Motors：XPEV/NYSE）から引き抜かれた人物だ。これらの情報に関し、36KrはOPPOにコメントを求めたが、現時点で回答はないという。

　なお、競合の小米は3月末、EV事業への新規参入を表明。EV事業専門の子会社を設立し、創業者で董事長兼最高経営責任者（CEO）の雷軍氏が責任者を務めることを明らかにした。初期投資額は100億人民元（約1680億円）を予定している。

　米調査会社IDCのデータによると、2020年第4四半期（10〜12月）の世界スマートフォン出荷台数で、OPPOは米アップル、韓国サムスン電子、小米に次ぐ4位となっている。


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