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  ニュース     2021/03/29 19:00

中国企業もESG取組強化、主要上場企業300社の86%が提出 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国企業もESG(環境・社会・企業統治)の重視姿勢を鮮明化させている。時価総額が大きく、かつ株式流動性が高い上海・深セン証券取引所上場の主要300銘柄で構成される「CSI300指数」の場合、全体の「86%」が2020年にESG報告書を提出した。ニューヨーク証券取引所やナスダックに上場する代表500社で構成される「S&P500」銘柄群の「90%」に接近している。世界経済フォーラムとプライスウォーターハウスクーパース(PwC)が25日に共同発表したESG白書で明らかにされた。
 A株上場全体では、1021社が20年にESG報告書を公表している。09年の371社から2.75倍にまで増加した。
 中央政府が環境重視の立場を示すなか、より多くの中国企業がESGに関心を寄せるようになっている。習近平・国家主席は20年9月、60年までにカーボンニュートラルを実現するという長期目標を掲げた。30年までにCO2排出量をピークアウトさせ、減少に転じさせることをまず目指す。今月開催された全国人民代表大会(全人代、国会に相当)でも、カーボンニュートラルが重要国策の一つに挙げられた。


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