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  ニュース     2021/07/07 19:00

9月末にも香港ワクチン接種率7割、防疫措置緩和に期待 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルスの流行抑制に向け、香港政府がワクチン接種を急いでいる。政府の発表によると、6日時点で1回目のワクチン接種を終えた人は244万人(接種率36%)、2回目では164万人(同24%)となった。香港大学の専門家は、9月末までに接種率が70%に達すると予想。各種防疫措置の緩和に向けた条件が整うとの見解を示している。香港経済日報が7日伝えた。
 香港政府の発表によると、1日当たりの接種者は6日に5万9700人に達した。このペースを維持できれば、9月末には接種率が7割に達すると前出の専門家は試算している。
 ただ一方で、ワクチン不足への懸念も高まる状況だ。香港政府は昨年末、独ビオンテック製ワクチン750万剤の購入契約を締結。パッケージ問題で回収された製品を除き、これまでに約249万剤が香港に到着している。ただ、今月6日時点ですでに約240万剤が使用されており、現在のペース(ビオンテック製は1日当たり約3万人)で接種が進めば、数日で在庫切れとなる計算だ。
 もっとも、政府は数日内に新たにビオンテック製ワクチンが到着する予定で、在庫は十分に確保できると強調。中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)製ワクチンについても、6日に170万剤が到着しており、現時点で200万剤近くの在庫があると説明した。
 香港の住民は、ビオンテック製、シノバック製の2種から接種するワクチンを選択することが可能。香港政府の発表によると、6日時点の1回目接種者のうちビオンテック製が141万人、シノバック製が103万人を占め、ビオンテック製が人気となっている。


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