【亜州ビジネス編集部】バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬（1177/HK）は23日引け後、ベルギー同業のソフタール（Softhale）を買収すると発表した。1億1000万米ドル（約120億円）を投じて株式100％を取得するほか、一定のマイルストーン支払いも追加する。買収資金は手元資金で賄う方針だ。

　ベルギーを拠点とするソフタールは、呼吸器系疾患の治療薬を開発する。同社の次世代ソフトミスト吸入器（SMI）は、より効率的に薬剤を肺に沈着させることが可能だ。今回の買収を通じ、中国生物製薬は呼吸器系治療薬の研究開発力が強化されるほか、製品ラインナップの拡大につながると説明。グローバル化戦略の推進にも一役買うとみている。

　中国生物製薬は皮膚病、肝疾患、老人病、眼球疾患、心臓・脳血管疾患の治療薬を生産。血管治療薬「凱時注射液」「普潤注射液」、肝炎治療薬「天晴甘美」「甘利欣」などを主力製品とする。


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