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  ニュース     2021/03/24 19:01

中国BOEが武漢10.5世代液晶パネル工場拡張、月産15.5→18万枚へ 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国ディスプレー最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)は23日、持ち株会社傘下の武漢京東方光電科技有限公司を通じ、武漢市東西湖区の10.5世代液晶パネル工場の月産能力を15万5000枚から18万枚(↑16.1%)に拡張すると発表した。投資額37億7500万人民元(約628億円)は武漢京東方が賄う。
 BOEによると、2021年は新生産ラインの設計入札を行い、来年は設備の搬入からフル稼働まで予定する。生産拡大に向けて労働者945人を新規採用する計画だ。
 武漢京東方の10.5世代工場は19年末に量産開始。20年は売上高17億7500万人民元に対し、1億5600万人民元の赤字を計上していた。
 なお、22日付21世紀経済報道によると、液晶パネルの生産拡大に向けて、BOEは中国電子信息産業集団(CEC)が陝西省咸陽市に保有する8.6世代工場の買収も目指している。彩虹(600707/SH)の筆頭株主となって間接的に同工場の主導権を得るべく、彩虹側と出資交渉に入った。
 なお、咸陽8.6世代工場には、TCL科技集団(000100/SZ)も買収意欲を持っているという。
■サムスンに有機ELパネル供給か
 一方、中関村在線の23日報道によると、BOEは韓国・サムスン電子に対し、有機EL(OLED)パネルを初めて供給する見通しだ。ミドルレンジのスマートフォン「ギャラクシーM」シリーズの、今年下半期に発売予定の新製品向けにフレキシブル有機ELを供給するという。サムスンスマホの有機ELパネルは、これまでサムスンディスプレーのみが供給してきた。 
 BOEは20年にフレキシブル有機ELを100万枚生産。サムスンに次ぐ世界2位の生産量に達していた。



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