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  ニュース     2020/12/02 19:00

中国:消費財値下がり傾向、コロナ禍で低価格志向 無料記事

 米コンサルティング会社のベイン・アンド・カンパニーなどが2日発表した最新リポートで、中国の日用消費財(Fast Moving Consumer Goods:FMCG)価格が過去5年間で初めて下落に転じたことが分かった。新型コロナウイルスの流行を受け、消費者の行動に大きな変化が生じているという。特に年初の流行拡大期には、低価格の商品を選んだり、不必要な支出を抑えたりする消費者が増加した。香港メディアが伝えた。
 同リポートは、ベインと英調査会社カンター・ワールドパネルが共同で発表したもの。両社の調査によると、中国のFMCG販売量は今年1〜9月に前年同期比で2%増加した。ただ、平均単価が2.1%下落する中、販売額は0.1%減少している。第2四半期(4〜6月)以降は販売額が回復傾向を示したものの、年初の落ち込みを埋めるには至らなかった。
 もっとも、一部のFMCGは引き続き販売額が増加している。買いだめ需要の高まりを受け、ホームケア用品の販売額は1〜9月に9%増、平均単価は1.8%上昇した。
 ベインなどが発表した過去のリポートによると、中国のFMCG販売量は19年に前年比2%増、販売額は5.5%増となった。増加率は18年の0.7%、5.2%から加速している。ただ、平均単価は3.4%上昇となり、18年の4.5%から鈍化した。


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