【亜州ビジネス編集部】日清食品HD（2897/東証1部）傘下の日清食品（ニッシン・フーズ：1475/HK）は11日、香港の大埔工業団地に構える製造拠点について、生産設備を新たに導入すると発表した。1億9400万香港ドル（約27億円）を投じ、新たなスマート生産ラインを立ち上げる。自動化を進めることで、生産効率と品質管理を向上させる狙い。2023年の施工完了を見込んでいる。
　同社は併せて、21年第1四半期（1〜3月）の業績を発表した。売上高は前年同期比9.0％増の9億6447万香港ドルに伸びたものの、純利益は5.8％減の9319万香港ドル（希薄化後EPS：0.087香港ドル）に縮小している。香港での売り上げが減少したほか、原材料高が響き、粗利益率は前年同期並みの32.1％にとどまった。
　エリア別の売上高は、香港が6.3％減、中国本土が19.5％増（現地通貨ベースでは11.4％増）。なお、同社は香港、中国本土で「合味道」「出前一丁」「公仔麺」など各種ブランドの即席麺を展開する。


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