ニュース 2021/07/30 19:00
中国:北京地下鉄構内にミニコンビニ復活、「ローソン」など出店
経済・統計
【亜州ビジネス編集部】これまで構内にコンビニエンスストアがなかった北京地下鉄に、小型の3店が出店した。北京地下鉄のコンビニ店舗営業は17年ぶり(公共安全を重視し、物美便利店などを退店させた)。運営事業者は羅森北京(ローソン)、京東商城(JD/NASDAQ)傘下の京東便利店、新興の新合作商貿連鎖集団が手掛けるDELIGOGOとなる。経済日報など複数メディアが7月28日付で伝えた。
3店の内訳は、5号線の和平裡北街駅がローソン、6号線の青年路駅がDELIGOGO、7号線の菜市口駅が京東。地下鉄駅構内のコンビニは、上海市など他の大都市ではすでに一般的となっていたが、北京では安全面や混雑緩和などを考慮し、出店には慎重だった経緯がある。2020年の北京軌道交通乗客数は延べ36億5900万人で、1日当たり1002万5000人に達し、どちらも全国トップの多さだ。今回の出店には、乗客の7割が希望していたという。市民の交通の足としての利便性は増したものの、更なる需要に応えきれていなかった。
北京市内でコンビニの普及が進みにくい理由としては、◆道が広すぎて道路を渡るのが面倒になる人が多く、歩行者の半分しか客を拾えない、◆冬は寒すぎて外出する人が少なくなるため、年の半分しか商売にならない、◆オフィスエリアと住宅エリアが離れていて、商いがコンビニ営業時間の半分になってしまう、◆出店コストが高い――などが挙げられている。
一方、商務部など政府13部門は2020年、コンビニ発展政策に関する政策18項目を策定。22年までの出店数を30万店とする目標を掲げた。20年5月までのコンビニ店舗数は全国で概算13万店に上る。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
3店の内訳は、5号線の和平裡北街駅がローソン、6号線の青年路駅がDELIGOGO、7号線の菜市口駅が京東。地下鉄駅構内のコンビニは、上海市など他の大都市ではすでに一般的となっていたが、北京では安全面や混雑緩和などを考慮し、出店には慎重だった経緯がある。2020年の北京軌道交通乗客数は延べ36億5900万人で、1日当たり1002万5000人に達し、どちらも全国トップの多さだ。今回の出店には、乗客の7割が希望していたという。市民の交通の足としての利便性は増したものの、更なる需要に応えきれていなかった。
北京市内でコンビニの普及が進みにくい理由としては、◆道が広すぎて道路を渡るのが面倒になる人が多く、歩行者の半分しか客を拾えない、◆冬は寒すぎて外出する人が少なくなるため、年の半分しか商売にならない、◆オフィスエリアと住宅エリアが離れていて、商いがコンビニ営業時間の半分になってしまう、◆出店コストが高い――などが挙げられている。
一方、商務部など政府13部門は2020年、コンビニ発展政策に関する政策18項目を策定。22年までの出店数を30万店とする目標を掲げた。20年5月までのコンビニ店舗数は全国で概算13万店に上る。
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