【亜州ビジネス編集部】ピックアップトラック・SUV生産の長城汽車（2333/HK）は25日、車載チップの不足により、工場2カ所の稼働を一時停止するとの一部メディアの報道について、「事実ではない」と否定した。チップ不足に直面し、工場での生産に一定の影響が出ていることは事実だが、「生産を停止するまでには至っていない」と説明。調達ネットワークの拡大、サプライチェーン管理の強化などを通じ、チップ不足に対応していると強調した。
　一部メディアは先ごろ、チップ不足の影響で、長城汽車が5〜6月に重慶市の永川工場、徐水工場の操業を一時停止すると報じていた。
　長城汽車は河北省保定市の政府工場をオーナーの魏董事長が買い取り、成長させた。「哈弗」ブランドのSUVが主力。年産能力は134万台（20年末）。市場シェアは、ピックアップトラック、SUVで国内首位に付ける。輸出にも注力。東欧や中東、中南米など新興国を中心に幅広く出荷している。


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