【亜州ビジネス編集部】発電大手の華能国際電力（902/HK）は15日引け後、2021年第1四半期（1〜3月）の国内売電量が前年同期比30.2％増の1050億900万キロワット時（kWh）に伸びたと報告した。4四半期連続でプラス成長を維持し、増加率は前四半期の3.8％から加速している。ただ、平均売電価格は1メガワット時（MWh）当たり419.98人民元（約7000円）と、前年同期を0.6％下回った。

　電力需要の高まりで売電量が増加した。また、北部が暖房供給期にあたったことも火力発電ユニットの運転時間増加につながったという。

　華能国際電力は華中、華北、東北、華南などで事業を展開。江蘇省電力、山東電力集団、上海市電力、遼寧省電力、広東電網などを大口販売先とする。グループ総出力は21年3月末に11万3805MW（持分ベースで9万9570MW）。海外進出。08年4月、親会社のシンガポール発電資産（チュアス・パワー）を買い取った。パキスタンでも大型火力発電所に投資し、19年から連結対象としている。


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