【亜州ビジネス編集部】ライブコマースやSNSなどを利用し、自身の知名度を使って消費者に商品を紹介する「インフルエンサー」が新たな経済圏を生み出している。中国指数研究院（Chuna Index Academy）などがこのほど発表した「2021中国インフルエンサー新経済発展報告」によると、2020年の“インフルエンサー経済”市場規模は、中国全体で1兆3000億人民元（約22兆円）を突破した。中国のニューエコノミー規模全体の8.0％を占めている。中国新聞網などが2日付で伝えた。
　インフルエンサーによるニューエコノミーは、過去3年で年率平均150％以上の速度で急成長している。17年の0.6％から20年には8.0％まで大幅拡大した。関連する潜在市場規模は大きい。この経済圏が黄金期を迎えるに連れ、各業界からの参入も相次ぎ、潜在市場も拡張を続ける見込みという。そのうえで、25年までにインフルエンサー経済規模は6兆7000億人民元にまで膨張し、ニューエコノミーの20％以上を占めると予測した。
　また、インフルエンサーの職業化は、ブランドの消費や中小業者の商業効率を全面的に向上させると指摘。プロのライブコマース販売員らが中小業者の優れた商品の販路拡大に一役買っていると評価した。



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