【亜州ビジネス編集部】通信キャリア最大手の中国移動（チャイナ・モバイル：941/HK）は20日、今年3月の営業実績を発表し、第4世代（4G）携帯通信の加入件数が700万件の純増だったと報告した。純増ペースは前月の170万7000件から大きく加速している。4G加入総数は7億8833万3000件だった。
　一方、3月末の5G加入総数（IoTユーザーを除く）は1億8876万1000件。前月末に比べて1559万3000件の純増となった。純増ペースは前月の419万7000件から加速している。
　携帯全体では、242万5000件の純増（前月は369万2000件の純減）。加入総数は9億3959万4000件となった。
　このほか、ブロードバンド契約は271万9000件の純増（前月は201万3000件の純増）。加入総数は2億1841万9000件に伸びた。
　同社は16年、同業の中国電信（チャイナ・テレコム：728/HK）、中国聯通（チャイナ・ユニコム：762/HK）に遅れてブロードバンド市場に参入。その後急速に契約数を伸ばし、同年10月には中国聯通を追い抜いた。17年9月、契約数が初めて1億世帯の大台を突破。18年9月には、契約数で中国電信も上回っている。
　中国移動は国内携帯シェアが5割超に達し、通信業界で同業他社を圧倒。契約ユーザー数は9億人超と、世界最多を誇る。09年1月に国産規格（TD-SCDMA）の3G免許、13年12月にTD-LTE規格の4G免許を取得した。19年6月には、同業2社と同じタイミングで5G免許を獲得。5G分野では、NTTドコモ、韓国KTなどと協力関係にある。


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