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  ニュース     2021/04/21 19:00

阿里巴巴影業は通期赤字縮小へ、人気映画に積極投資 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)系の阿里巴巴影業集団(アリババ・ピクチャーズ・グループ:1060/HK)は20日引け後、2021年3月期(本決算)の業績予告を発表し、純損失が前年比で大幅に縮小するとの見通しを示した。赤字幅は90%以上の縮小を見込む。前年は11億5100万人民元(約190億円)の赤字だった。
 前年は新型コロナウイルス禍による映画館の一時閉鎖で、大きなダメージを受けていた。売り上げは前年並みとなったものの、販売費の削減などにより赤字縮小を実現している。また、人気映画への積極的な投資に加えて、ドラマなどその他コンテンツを開発したことも奏功した。
 うち販売費については、コロナ禍の影響でオンラインチケット販売の効率が上昇したことにより、前年比で50〜60%減少している。
 なお、中国の映画市場は急速に回復中。21年の興行収入は2月時点で、すでに100億人民元を突破した。これは20年通年の興行収入(204億1700万人民元)の約半分に相当する規模となっている。
 阿里巴巴影業は14年6月、買収によってアリババ傘下に入った(旧社名は「文化中国伝播」)。映画やモバイルテレビなど映像コンテンツの制作・配給を手掛けるほか、オンラインプラットフォーム「淘票票」を通じて映画チケット販売も行う。


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