ニュース 2021/04/19 19:00
中国:鞍鋼と本鋼が経営統合へ、世界3位の大手グループ
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国遼寧省の鉄鋼大手が再編に着手する見通しだ。約16年ぶりに本渓鋼鉄集団有限公司(本鋼集団)と鞍鋼集団有限公司(鞍鋼集団)が経営統合の交渉を始動する。
本鋼板材(000761/SZ)は15日、間接親会社の本鋼鋼団に関し、鞍鋼集団との再編・経営統合を前提とした交渉に入ったと発表した。本渓市に本拠を構える本鋼集団は本鋼板材に対し、間接的に62.17%(24億962万8094株)出資している。
政府の要請を受けた措置とみられる。遼寧省政府は今月6日、「第14次5カ年発展計画、2035年長期目標綱要」を公布。2021〜25にかけた第14次5カ年計画で鞍鋼集団と本鋼集団の経営統合を図る方針を打ち出した。世界一流の鉄鋼大手グループを誕生させる狙いを強調している。
中国メディアによると、2019年の粗鋼生産量は、本鋼集団が1618万トン(世界19位)、鞍鋼集団が3920万トン(世界7位)。合併すると5538万トンに拡大し、中国宝武鋼鉄(9522万トン)、アルセロール・ミッタル(8980万トン)に次ぐ世界3位に浮上する。
遼寧省鞍山市を本拠とする鞍鋼集団は05年8月、本鋼集団との経営統合計画を発表した。ただ、その際は計画を白紙撤回した経緯がある。鞍鋼集団は、鞍山鋼鉄集団公司と攀鋼集団有限公司の経営統合で10年5月に発足した。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
本鋼板材(000761/SZ)は15日、間接親会社の本鋼鋼団に関し、鞍鋼集団との再編・経営統合を前提とした交渉に入ったと発表した。本渓市に本拠を構える本鋼集団は本鋼板材に対し、間接的に62.17%(24億962万8094株)出資している。
政府の要請を受けた措置とみられる。遼寧省政府は今月6日、「第14次5カ年発展計画、2035年長期目標綱要」を公布。2021〜25にかけた第14次5カ年計画で鞍鋼集団と本鋼集団の経営統合を図る方針を打ち出した。世界一流の鉄鋼大手グループを誕生させる狙いを強調している。
中国メディアによると、2019年の粗鋼生産量は、本鋼集団が1618万トン(世界19位)、鞍鋼集団が3920万トン(世界7位)。合併すると5538万トンに拡大し、中国宝武鋼鉄(9522万トン)、アルセロール・ミッタル(8980万トン)に次ぐ世界3位に浮上する。
遼寧省鞍山市を本拠とする鞍鋼集団は05年8月、本鋼集団との経営統合計画を発表した。ただ、その際は計画を白紙撤回した経緯がある。鞍鋼集団は、鞍山鋼鉄集団公司と攀鋼集団有限公司の経営統合で10年5月に発足した。
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