【亜州ビジネス編集部】中国でトラック販売の不振が続いている。現地メディアの第一商用車網（1日付）によると、今年7月の大型トラック販売台数は約7万2000台となり、前年同月比で48％減少した。マイナス成長は3カ月連続で、減少率は前月の13％から拡大している。前月比でも54％の落ち込みとなった。

　第一商用車網は減少要因について、排ガス基準「国6」の全面導入に伴う買い替え需要が一巡した点を指摘している。買い替え需要は今年上半期にピークを迎え、3月の大型トラック販売台数は約22万台と単月過去最多を記録していた。

　1〜7月の累計では、全体の販売台数が前年同期比17％増の約111万7000台だった。業界関係者の間では、21年のトラック販売が「前高後低」型の推移をたどるとの見方が優勢。年間の販売台数は140万台と、前年比でやや減少すると予測されている。

　中国の大型トラック販売は20年に前年比38％増の162万3000台に拡大し、3年連続で過去最多を記録した。世界全体の約7割を占めたと試算されている。


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