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  ニュース     2021/05/26 19:06

中国:富士康が鄭州で人材大募集、次期「iPhone」準備 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】電子機器の受託製造サービス(EMS)世界最大手、台湾・鴻海精密工業(ホンハイ・プレシジョン・インダストリー:2317/TW)傘下の富士康科技集団(フォックスコン)が鄭州工場(河南省)で人員増強を図っているもようだ。米アップルの次期スマートフォン「iPhone13」の量産開始に向けて、準備を進めているという。台湾メディアの聯合新聞網が25日伝えた。
 富士康の鄭州工場は「iPhone」組立の世界最大の拠点だ。報道によると、同工場では「従業員による紹介」「退職者の復職」「研修生の募集」の3つの手段で人員の大量採用を進めている。うち紹介制度に関しては、1人紹介するごとに1000人民元(約1万7000円)の報奨金を支給するほか、紹介された側も繁忙期の勤務で4500人民元を受け取ることが可能。さらには、30人以上を紹介した従業員には3日間の有給休暇を支給するなど、各種の報奨制度を用意しているという。このほか、復職者には繁忙期で最高5500人民元、研修生には同5000人民元を支給する構えだ。
 「iPhone」の新モデル発表は一般に9月に行われることが多いため、人材需要のピークは第3四半期(7〜9月)から第4四半期(10〜12月)の初めにかけてとなるのが通例だ。富士康が今回、前倒しで人員増強に動いている背景には、インドでの新型コロナウイルス流行があるとみられている。インドでのコロナ感染拡大を受け、富士康は世界的な生産配分の見直しを迫られているようだ。


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