【亜州ビジネス編集部】全国工業企業の利益総額は今年4月、前年同月比57.0％増の7686億3000万人民元（約13兆1200億円）に伸びた。1〜4月の累計では、前年同期比2.06倍の2兆5943億5000万人民元。新型コロナウイルス流行前の19年1〜4月との比較では49.6％増、2年平均成長率は22.3％だった。中国国家統計局が27日に報告した。
　比較対象となる前年同期は、コロナ禍の影響で経済活動が停滞していたため、大幅な伸びが続いている。経営形態別では、国有企業の1〜4月利益が前年同期比2.87倍の8380億7000万人民元、株式制企業が2.08倍の1兆8253億5000万人民元、外資系企業（香港・台湾・マカオ資本を含む）が2.07倍の7250億2000万人民元、私営企業が69.2％増の7672億7000万人民元で推移した。
　業界別では、41種のうち39種が増益、1種が黒字転換、1種が赤字縮小。増益業界では、非鉄金属冶金・圧延加工が5.84倍、黒色金属（鉄、マンガン、クロム）冶金・圧延加工が5.16倍、自動車製造が2.58倍などとなった。
　1〜4月の売上高は前年同期比33.6％増の37兆7800億人民元。売上高利益率は6.87％と、前年同期に比べて2.42ポイント改善した。


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