【亜州ビジネス編集部】百度集団（9888/HK、BIDU/NASDAQ）傘下の北京百度網訊科技有限公司は23日、湖北省宜昌市点軍区の宜昌電子信息産業園に「百度インテリジェントクラウド・崑崙チップエコセンター」を設置することで、点軍区の政府、スマートセキュリティの北京升哲科技有限公司と契約を結んだ。投資額は2億人民元（約33億4000万円）。百度が自社開発した人工知能（AI）プロセッサー「崑崙（Kunlun）」のエコシステムが初めて国内に形成される。26日付DRAMエクスチェンジが報じた。
　崑崙チップを核としたAIコンピューティングセンターや、都市レベルのビデオプラットフォーム、デジタルプラットフォームシステム、IoT（モノのインターネット）通信システム、アトラス分析システム、さらに異なるAIコンピューティングモデル270種類以上を導入する。AIコンピューティングセンターは、宜昌地区の企業に技術サポートや人材育成、業界サミットなどのサービスを提供。稼働後の年間生産額は5億人民元を見込む。
　宜昌電子信息産業園では23日、百度を含む計15件の進出プロジェクトの集中契約式が行われた。合計の投資総額は55億人民元に達する。
　百度以外のプロジェクトには、武漢慧聯無限科技有限公司（イージーリンクイン・テクノロジー）によるLPWAN基地局の生産事業（投資額3億人民元）、宜昌迅達車用技術有限公司によるスマート発射装置生産事業（投資額5500万人民元）などがある。
　



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