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  ニュース     2021/03/18 19:00

中国:ピン多多が年間利用者数でアリババ超え、創業者引退も話題に 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の電子商取引(Eコマース)市場で、ピン多多(PDD/NASDAQ)が急成長している。最新発表(17日付)によると、同社の年間アクティブ購入者数は2020年に前年比35%増の7億8840万人に達し、阿里巴巴集団HD(アリババ・グループ・ホールディング:9988/HK)の7億7900万人を上回った。同年の総取引額(GMV)は66%増の1兆6676億人民元(約28兆円)と、大幅な伸びを示している。現地メディアが18日伝えた。

 ただ、ピン多多の平均月間モバイルアクティブユーザー数(MAU)は20年第4四半期(10〜12月)に7億1990万人となり、アリババの9億200万人を下回った。

 ピン多多は決算発表とあわせて、創業者の黄崢氏が董事長職を辞任すると発表。現CEO(最高経営責任者)の陳レイ氏を後任とする人事を明らかにした。黄氏は経営の第一線から退く構えで、今後は食品科学や生命科学など自身の興味のある分野での研究に力を注ぐ考えという。

 41歳という若さでの黄氏の引退に、市場はネガティブな反応だ。ナスダック市場でピン多多の株価は17日、一時13%近く下落する場面があった(終値は前日比7.1%安の149.46米ドル)。なお、黄氏は浙江大学でコンピューターサイエンスを学んだ後、米国に留学。2004年に米グーグルに入社し、グーグル中国法人の設立にも携わった経歴を持つ。

 なお、ピン多多が17日発表した20年第4四半期の業績は、売上高が前年同期比146%増の265億5000万人民元、純損益が1億8450万人民元の赤字だった。赤字幅は前年同期の8億1500万人民元から縮小している。



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