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  ニュース     2021/03/23 19:00

中国鉄鋼業界の世界シェア6割、「低炭素」など課題 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】世界の粗鋼生産量の約6割を占める中国の鉄鋼業界では、「3つの課題」が指摘されている。2020年の高成長は「非常態」であり、今後「リデュース(無駄な生産の抑制)」「低炭素」「安全性」が求められるという。中国新聞網が20日付で伝えた。
 コロナ禍の中、中国の粗鋼生産量は20年に10億トンの大台を突破(10億6500万トン)、世界シェアは57%にまで高まった。中国の粗鋼生産量は1996年に1億トンを超えて以降、25年連続で世界トップを維持している。ただ、近年の中国鉄鋼業界の成長について、専門家は「マクロ政策の恩恵を受けた非常態であり、むしろ今後は低炭素や過剰投資解消などの課題に直面する」と指摘している。
 うち中国が2060年までの実現を目指す「カーボンニュートラル」に関しては、世界鉄鋼業界の二酸化炭素(CO2)排出量は毎年26万トンにも達する。世界の全エネルギーシステムからの排出量の15%を占める状況だ。
 このほか、中国の鉄鋼業界は原材料(鉄鉱石)調達の海外依存度が高い点も課題。原材料対策も同産業の発展を維持する上で大きな課題となっている。


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