ニュース 2021/06/14 19:00
中国:紙パルプ「カーボンピークアウト」、2030年達成へ 
経済・統計
中国の紙パルプ業界は、2021〜25年にかけた第14次5カ年計画で単位生産量当たりエネルギー消費量を7%落とす目標を掲げている。趙理事長はこの目標からさらに2〜3%エネルギー消費量を引き下げるよう提案した。バイオ燃料などの利用を促す意向という。
中国の紙消費量は、足元で急増している。年間の紙消費量は2000年の3575万トンから20年の1億1260万トンと3倍以上に拡大した。1人当たりの年間消費量も、28キログラムから84キログラムに膨らんでいる。ただ、先進諸国と比べて約半分にとどまっていると現状を指摘。35年ごろには120〜130キログラムに達するとの見通しを示した。年間の紙需要に関し、さらに5000万〜7000万トン増加するとみているという。
一定規模を超える中国の紙パルプ・紙製品企業は足元で全国約6700社に達した。全体の75%は華東エリアに集中し、残りの多くは中部と西部に位置する。
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