取引所を運営する香港交易所（香港証券取引所：388/HK）は6日引け後、デリバティブ市場の祝日取引制度を導入すると発表した。土曜日、日曜日、元日を除く休日全てで取引を実施する。対象となる商品は、非香港ドル建ての先物、オプション。2月末にテストを実施し、4月のイースター連休からの導入を目指す。
　香港証取は昨年11月、デリバティブ市場の祝日取引に関する意見公募を実施。この結果を踏まえて、今回正式導入を表明した。祝日取引の導入により、投資家は突発的なニュースが出た場合に早期のリスク分散が可能になるなど、メリットが大きいと証取は説明している。
　日本でも今年9月から、大阪取引所がデリバティブ市場の祝日取引を始める予定となっている。
　香港証取は2000年に証券部門の香港聯合交易、先物部門の香港期貨交易、決算部門の香港中央結算を合併して設立。現物株式、金融派生商品、決済、情報サービスの4業務を手がける。資金流入に期待感。14年11月、上海・香港間の「相互乗り入れ」（両株式市場の相互取引開放）が始動した。16年12月には、深センとの「相互乗り入れ」もスタート。本土市場との連動性が高まっている。


内容についてのお問い合わせは＜info@ashuir.com＞まで。