【亜州ビジネス編集部】香港では今週11日、60以上の高齢者などを対象とした新型コロナウイルスワクチンの3回目の追加接種（ブースター接種）がスタートする。5日付で接種予約の受付が始まった。初日の午後8時（現地時間）時点で、約2万4000人が予約を終えたという。香港経済日報が伝えた。
　香港政府によると、ブースター接種の対象となるのは◆60歳以上の高齢者、◆病気などが原因で免疫力が低い人、◆感染リスクの高い職業に従事する人――。香港では1回目と2回目の接種について、独ビオンテック製と中国・科興控股生物技術（シノバック・バイオテック）製の2種のワクチンが使用されているが、ブースター接種についても市民が個人の意思でいずれかのワクチンを選ぶことが可能という。
　香港では今年2月、医療従事者など感染リスクの高い5グループを優先してワクチン接種がスタートした。香港政府の発表によると、今月6日時点で累計のワクチン接種回数は延べ909万6925回に達した。うち1回目のワクチン接種者は464万5489人に上り、接種率は12歳以上の対象者で69.0％に達している。2回目のワクチン接種も終えた人は445万1436人で、接種率は66.1％となった。


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