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  ニュース     2021/10/12 18:00

中国:9月新車販売206.7万台、5カ月連続マイナス=汽車工業協会 無料記事

 中国汽車工業協会は12日、今年9月の新車販売台数が前年同月比19.6%減の206万7000台に縮小したと発表した。マイナス成長は5カ月連続。減少率は前月の17.8%から拡大した。生産台数は17.9%減の207万7000台。ただ、前月比では販売が14.9%増、生産が20.4%増となった。
 9月の自動車市場について、車載半導体の不足は緩和されつつあるものの、生産需要を完全に満たすには至っていないと同協会は指摘。比較対象となる前年同月の実績が大きかったことも、9月の生産・販売の減少につながったと説明した。このほか、国内各地で実施されている電力供給制限が自動車の生産に一定の影響をもたらしているとも指摘した。
 車種別では、乗用車の販売台数が前年同月比16.5%減の175万1000台(前月比12.8%増)、生産台数が13.9%減の176万7000台(同18.1%増)。商用車は販売台数が33.6%減の31万7000台(同28.2%増)、生産台数が35.2%減の31万台(同35.5%増)で推移した。
 一方、NEVの販売台数は前年同月比2.5倍の35万7000台、生産台数も2.5倍の35万3000台に伸び、引き続き月次最多を更新した。1〜9月の累計では、販売が2.9倍の215万7000台、生産が2.8倍の216万6000台に達している。
 1〜9月の累計では、全体の販売台数が前年同期比8.7%増の1862万3000台。生産台数は7.5%増の1824万3000台だった。新型コロナウイルス流行前の2019年同期との比較では、販売が1.3%増、生産が0.4%増で推移している。
 第4四半期(10〜12月)の見通しについては、マクロ経済の回復を背景に、自動車の需要も安定を維持すると予想。一方で、供給面での不透明要素はなお残るとみている。うち車載半導体の不足については、前四半期に比べて改善するものの、依然としてひっ迫感が続くと予測した。電力供給制限も引き続き自動車の供給に影響する可能性があるとしている。


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