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  ニュース     2021/12/01 18:00

デベロッパー佳兆業の社債償還先送り、投資家多数が同意せず 無料記事

 【亜州ビジネス編集部】中国の不動産デベロッパー大手、佳兆業集団HD(カイサ・グループ・ホールディングス:1638/HK)が12月7日に満期を迎える4億米ドル(約450億円)相当の社債について、償還期限の先送りを投資家に求めている。18カ月後(2023年6月6日)に満期となる新発債との交換を提案した。ただ、投資家の過半数が同案に同意しない意向を示したもよう。デフォルト(債務不履行)のリスクが高まっている。香港紙・明報が1日、本土メディアの報道を引用して伝えた。

 佳兆業を巡ってはこれより先、「国有企業に支援を要請した」との情報も伝わっている。国務院系のシンクタンクが今月初めに開いた会合に同社も出席し、不動産プロジェクトの買収、戦略投資家としての出資などを呼び掛けたとされる。

 佳兆業は11月24日、グループの流動性を増すために、不動産プロジェクトや優良資産の売却を加速させる方針を表明。その後、香港・九龍(クーロン)に位置する啓徳空港跡地内の一区画(住宅用地)を売却する計画などが報じられた。


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