ニュース 2021/09/17 18:00
中国BOEの「iPhone13」向け供給、条件付き認可か
産業・企業
【亜州ビジネス編集部】中国ディスプレイ最大手の京東方科技集団(BOEテクノロジー・グループ:200725/SZ)は、「iPhone13」への有機EL(OLED)パネル供給をアップル(AAPL/NSADAQ)から条件付きで認められた。iPhoneディスプレイの主力供給メーカー、サムスンディスプレイ(SDC)とLGディスプレイ(LGD)に対する値引き交渉の材料とすることが目的とみられる。韓国メディアのTHE ELECが16日報じた。
BOEの有機EL製品は今年上半期にアップルの審査を受けた際、発光材料の特性とタッチ電極が要求水準に達していなかった。このため、これらの問題の解決を供給認可の前提にされたとみられる。製造に通常2〜3カ月の時間がかかるため、BOEは最終承認を得られたとしても、iPhone13への供給は少量にとどまるとみられる。
BOEは現在、四川省にアップル専門工場として設けたB11工場でiPhone13向けの有機ELパネルを生産している。しかし、良品率が低い問題を抱えているため、同じ四川省内のB7工場が生産を強化している。
B7工場は昨年、iPhone12のメーカー再生品向けの有機ELパネル生産拠点としてアップルから承認を受けた。6.06インチパネルを生産しており、現在は標準機種向けも供給しているようだ。
アップルは来年の発売が見込まれるiPhone14では、少なくとも1機種に多結晶低温ポリシリコン(LTPS)OLEDパネルの搭載を計画していると伝えられる。BOEが供給実績を持つのは同製品だ。
アップルは今年、iPhone13のハイエンド機種「Pro」と「Pro Max」では、LTPO(低温多結晶酸化物)パネルを採用した。同製品はSDCが唯一のサプライヤーとなっている。LGDは22年に「LTPO TFT OLED」の供給を目指している。BOEが追い付くのは早くても23年になりそうだ。
内容についてのお問い合わせは<info@ashuir.com>まで。
BOEの有機EL製品は今年上半期にアップルの審査を受けた際、発光材料の特性とタッチ電極が要求水準に達していなかった。このため、これらの問題の解決を供給認可の前提にされたとみられる。製造に通常2〜3カ月の時間がかかるため、BOEは最終承認を得られたとしても、iPhone13への供給は少量にとどまるとみられる。
BOEは現在、四川省にアップル専門工場として設けたB11工場でiPhone13向けの有機ELパネルを生産している。しかし、良品率が低い問題を抱えているため、同じ四川省内のB7工場が生産を強化している。
B7工場は昨年、iPhone12のメーカー再生品向けの有機ELパネル生産拠点としてアップルから承認を受けた。6.06インチパネルを生産しており、現在は標準機種向けも供給しているようだ。
アップルは来年の発売が見込まれるiPhone14では、少なくとも1機種に多結晶低温ポリシリコン(LTPS)OLEDパネルの搭載を計画していると伝えられる。BOEが供給実績を持つのは同製品だ。
アップルは今年、iPhone13のハイエンド機種「Pro」と「Pro Max」では、LTPO(低温多結晶酸化物)パネルを採用した。同製品はSDCが唯一のサプライヤーとなっている。LGDは22年に「LTPO TFT OLED」の供給を目指している。BOEが追い付くのは早くても23年になりそうだ。
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