【亜州ビジネス編集部】新型コロナウイルス感染拡大で景気の減速感が強まる中、中国で地方政府による債券発行が加速している。現時点で5月の発行規模は1兆2000億人民元（約22兆円）規模に達し、月次ベースで約2年ぶりの大きさとなった。単月では2020年5月（1兆3025億人民元）に次ぐ過去2番目の規模だという。香港経済日報が25日、外電報道を引用する形で伝えた。

　景気のテコ入れに向け、中国政府は財政出動を加速させる構えだ。先ごろ開かれた国務院（内閣）常務会議では、年内の専項債（公益事業向け資金調達を行う特別地方債）発行枠を8月末までに使用するよう求める方針が示された。


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