ニュース 2022/07/12 18:00
中国:青島に“海のイナゴ”襲来、貝養殖に大被害 
リスク管理・社会
今回はヒトデ以外にも、キセワタガイの発生が加わった。キセワタガイは“海のイナゴ”とも呼ばれるウミウシに似た軟体動物で、貝殻に穴を開けて捕食することで知られる。地元の業者も「15年も養殖してきたが、キセワタガイがこれほど大量発生したのは初めて見た」と話した。今年5月にはヒトデとキセワタガイの出現が少数確認されていたが、その1カ月後には養殖区約5000ムー(約3.3平方キロメートル)のハマグリが被害にあっている。
毎年5月1日〜9月1日にかけて黄海・渤海区域は通常、漁業資源を守るために休漁期が設けられており、この期間の操業は違法となる。しかし、青島市海洋発展局は貝類の被害を食い止めるため、今月1日から31日まで、膠州湾内の養殖業者に地引網などを使った作業を例外的に解禁した。ヒトデとキセワタガイの全面駆除に乗り出している。